
かたをみんな考えながらやっているんですけれども、それはいわばBパターンでしょうか。
ただ、話が早いのはAパターンですから、北海道とか東北でいくとAパターンというのがかなり組めるんじゃないかなと思います。
○山下
ことしの5月だったかしら、これは徳島の全くアマチュアの方がオーストリアのバーデンの市立劇場を呼んだんですね。それは全国的に10カ所ぐらいが成立して日本へ来たんです、たまたま大阪は、貝塚市の近くですけれども、狭山市のさやかホールでしかやっていなかったので、私はそこまで行ってオペレッタの「メリー・ウイドウ」を見てきたんですけれども、どういう招聘の仕方をしたのか。新聞もそういうところは非常に興味を持って、本当はいわゆる呼び屋のあり方を突き崩すようなケースだったと思うんですが、立派なカンパニーが来たんですよ。だから、アマチュアの方でバーデンに住んでいた人がたまたま市立劇場の担当者と知り合っていて成立して、来年あたり第2弾を呼ぶとかというんですね。外国から、さっきも3館ほどが共同で呼び屋と提携しておやりになったとおっしゃっていますけれども、そういうことも可能になるかと思います。
これは音楽の分野の話を演劇担当がしてはいけないんでしょうけれども、非常にユニークなオペラをつくっているのが堺にございまして、堺シティオペラというのは主役は外国から呼ぶんですよ。あご足だけを持ってやったらノーギャラで歌ってもいいみたいなオペラ歌手の予備軍がわんさか外国にいて、恐らくそういう者はミュージカルのダンサーなんかでもいると思うんですね。我々もそういうところを本当は小まめにしてもいいんでしょうけれども、堺市のシティオペラはそれで成功しています。演出なんかは日本人がやっていますから、そんなに大演出でもありませんし、お金もかけたいけれども、例えばロシアの田舎のオペラハウスから装置を丸ごと借りてきて「椿姫」をやったりしているんですよ。
もちろん、堺のみならず、我々もファンはチケットを買って見に行っているぐらいですから、非常にグレードの高いというのか、外人を呼べばいいというものではありませんけれども、日本人ではこなせない立派な実績を残されているので、東北や北海道ヘネットワークを組んでお呼びになるというのはちょっと難しいかもわかりませんが、どこかが興味を示されれば、堺市だって5ステージもくろむ場合と自分のところだけで3ステージしかやらない場合とやっぱり違うと思いますね。そういうことをやっていらっしゃる市もあります。
先ほどの手づくりの町のミュージカルも、やはり何カ所かが合同でまずコンペになるような支援をされて、その中のピックアップメンバーでさらにまた違うものを、今度はプロ
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